「シャンプーを変えてから、頭皮がかゆい、フケが出る」
そんな経験をしたことはありませんか?
その原因は、シャンプーに入っている成分が肌に合っていないからかもしれません。
ご自身でお使いになるシャンプーの内容成分はご存じでしょうか?
食べる物や肌につける物は気になるのに、シャンプーの成分は意外と気にされていない方が多いようです。最近は市販シャンプーの種類もたくさんあるので何が良いのか分からなくなりますよね。
この記事では、美容歴10年以上、美容の専門知識が豊富なスペシャリスト集団の『ANAKAMI』が
を誰でもわかるように徹底的に解説します!
なるべく簡単になるよう、覚えて欲しい成分は2種類に厳選したので、今日から少しでもシャンプー選びが楽しくなったり、あなたの髪が美しくなるお手伝いになれば嬉しいです。
危険な市販シャンプーの見分け方
今回でいう危険な市販シャンプーとは?
地肌や髪にトラブルを引き起こしやすい成分が配合されているシャンプーのことをいいます。例えば、乾燥肌の方であれば、強い洗浄力を持つ洗浄成分を配合したシャンプーを使うとより乾燥して頭皮のフケ・かゆみを引き起こす可能性があります。
危険な市販シャンプーを見分け方は、肌質や髪質に合わせた成分を理解することがとても大切です。今回はより幅広い方に当てはまる基本的な知識をお伝えしていきます。
危険な市販シャンプーの見分け方の5ステップ
市販シャンプーでまず見るポイント
シャンプーを購入するときに、必ず見て欲しいのが裏面の成分表!
見た目やパッケージ、素敵な広告に惑わされていませんか?表面には魅力的なフレーズがたくさん載っているものです。気になったシャンプーはまず裏面を見るようにしてください。
そこに大切な情報がたくさん詰まっています。
ちなみに、最初の第一印象は好きなもので構いません。自分が直感で気になったシャンプーや、話題になっているシャンプーなど、気になる商品の裏面を見てみてください。
裏面は難しいカタカナばかりで何が何だか分からない~
大丈夫!全部を見るのは大変なので、その成分の大事な部分を教えますね!
1番大事な成分は洗浄成分
裏面に表示してある成分表の大体は水が一番最初に表示されていると思います。その後ろに書いてあるのが界面活性剤になります。大体3~6種類の成分が主な洗浄成分だと思ってください。(一部例外あり)
これは食料品などでも同じなので知っている方も多いと思いますが、配合されている量が多い順番に成分が表示されています。
よくある洗浄成分
- ラウレス硫酸Na
- ココイルグルタミン酸Na
- ココイルグルタミン酸TEA
- ココイルメチルアラニンNa
- スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na
- スルホコハク酸ラウレス2Na
特に注意してほしい成分2つ
たくさんの成分の中でこれだけは覚えて欲しい成分が2つあります。
これだけは覚えて欲しい成分
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸Na
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
この2つは特に洗浄力が強く、必要以上に頭皮の油分を取りすぎてしまったり、刺激が強すぎて肌トラブルを引き起こす原因になることが多いので避けた方が良い成分です。
この2つの成分は名前が似ているので一緒に思われがちですが、実は大きな違いがあります。
その違いは洗浄力の強さと頭皮への浸透のしやすさです。
ラウリル硫酸Naは昔からある成分で、日本にシャンプーが普及した頃に多く用いられ、当時では画期的な成分でした。しかし、非常に強力な界面活性剤で、洗い残し等があると頭皮が炎症を起こしたり・・・なんてことも多く報告されていたようです。
なんと!ラウリル硫酸Naは動物実験において、かゆみを誘発したり皮膚炎を生じさせたりするために使用されることもあるんです!
その為、現在ラウリル硫酸Naは、シャンプーの界面活性剤としてはほとんど使われていません。
その代わりに現在多く使用されているのが「ラウレス硫酸Na」なのです。泡立ちは少し抑えられてしまいますが、洗浄力が少しマイルドになっています。ラウレス硫酸Naは現在のシャンプーにも多く使用されています。
ただ、洗浄力が強い事に変わりはないのでお肌が弱い方や、髪のダメージが気になる方にはオススメできません。
危険な市販シャンプー例
ラウレス硫酸Naが含まれているシャンプーってどんなものがあるの?
市販シャンプーでよく目にするものの中にもラウレス硫酸Naが含まれているものがありますので、例としていくつか挙げておきます。(ここに掲載しているものは一部です)
●実際にドラックストアでよく見かける商品例
●パンテーンミセラーシリーズ
●ハーバルエッセンス ビオリニュー
まずはお試しミニサイズ
最近では小さいパウチのお試しサイズで販売しているシャンプーもあるので、コスパは少し悪くなりますが、まずは少量で使用感を試してみることをお勧めします。
買ってみたけれど肌に合わずに大きなサイズのシャンプーを頑張って消費するのは大変ですよね。まずは小さいサイズで試してみて使用感を味わってから大きなボトルを買うことが、自分に合ったシャンプー選びへの近道です!
私たちのYouTubeチャンネル「あなたの髪を美しくするチャンネル」でも数多くのシャンプーレビューをしているのでぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
知っておきたい成分2種類
ここまでで、危険な市販シャンプーの見分け方をお伝えしたので知っておきたい成分は大体検討がつく方も多いと思います。
もちろん、ラウリル硫酸Naとラウレス硫酸Naでしょ?
素晴らしい!ですが、惜しい!『ラウレス硫酸Na+両性界面活性剤』の鉄板の組み合わせを是非覚えていただきたいのです!
お伝えした通り、ラウリル硫酸Naは現在では使用されているケースが少ないので、あまり見かけないと思います。その代わりにラウレス硫酸Naは是非覚えておいてください。
その中で、ラウレス硫酸Naが世に多く出回っていたちょっと前のシャンプーによく一緒に配合されている鉄板の組み合わせがあります。
『ラウレス硫酸Na+両性界面活性剤』
両性界面活性剤というと難しく聞こえますが、その中でもよく使用されるのが「コカミドプロピルベタイン」という両性界面活性剤です!
覚えていただきたい成分はこの鉄板の組み合わせ
ラウレス硫酸Na+コカミドプロピルベタイン
この組み合わせの市販シャンプーは現在でも数多くドラッグストア等に並んでいます。
ちなみに何故こんなにも普及したかというと、泡立ちが良くスッキリとした洗いあがりでありながら、原材料が安いため材料コストを抑えられることが1番なのではないかと言われています。やはり安い価格のシャンプーは消費者にとっては魅力的ですよね!
この鉄板配合が使用されている市販シャンプー例
●ハーバルエッセンス
●パンテーンミー ノンシリコンシャンプー プレミアムダメージリペアー
おすすめできる市販シャンプー
ここまでは危険な市販シャンプーやその成分についてご説明してきました。では、実際、どんなシャンプーだったら安心できるのか?気になりますよね。
ここではおすすめできる市販シャンプーについてご紹介していきます。
本来であれば一人一人の髪質や肌質に合わせてオススメを選んでいきますので、担当の美容師さんがいれば相談をして自分に合ったシャンプーを選ぶのが最善だと思いますが、今回はできるだけ幅広い方にオススメできるシャンプーをお伝えしたいと思います。
シャンプーの種類は大きく分けて3種
シャンプーの種類は大きく分けて3種あります。それが石油系、石けん系、アミノ酸系です。
今回お勧めしたいシャンプーはアミノ酸系
アミノ酸系シャンプーは髪や頭皮への刺激が少なく、皮脂を余分に落としすぎないので幅広く支持されています。特におすすめしたい方はこちらの方々です。
- 髪のダメージが気になる方
- 肌が弱く、乾燥しやすい方
- 薄毛が気になる方
アミノ酸系シャンプーはどうやって見分ければいいの?
アミノ酸系シャンプーの代表的な洗浄成分
- ココイルグルタミン酸Na
- ココイルグルタミン酸TEA
- ココイルメチルアラニンNa
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ラウロイルアスパラギン酸Na
シャンプーの裏面の成分表を見たときに上記の成分が入っていたらアミノ酸系シャンプーといえるでしょう。
(一部例外あり)
ドラッグストアでよく見かけるアミノ酸系シャンプー例
●マー&ミー
まとめ
今回お伝えした危険な市販シャンプーとは
今回の記事での危険なシャンプーとは、地肌や髪にトラブルを引き起こしやすい成分が配合されているシャンプーのことをいいます。いくら髪との相性が良くても地肌に合わないシャンプーは、炎症を引き起こしたり、肌トラブルに繋がる可能性があり危険です。
美容師がサロン専売品をオススメすることが多い理由
美容師さんにはいつもサロン専売品をおすすめされるけど高いのよね~
美容師がサロン専売品をオススメする理由としては、内容成分が信頼でき、髪質や肌質に合っていると判断できる商品が多いからです。内容成分が良くなるとどうしてもコストがかかってしまい、商品価格があがってしまいます。よって、『サロン専売品=高い』というイメージがありますよね。でも、肌に対する負担が少なかったり、髪質に対してより良い効果が得られたりとメリットはたくさんなので、ついオススメしたくなるのが本音です。
私たち『ANAKAMI』の想いと総まとめ
なんで『ANAKAMI』は美容のプロなのに市販シャンプーを紹介するの?
私たち『ANAKAMI』は、美容師でありながら、市販シャンプーを数多くご紹介しています。その理由としては、最近では市販シャンプーもかなりの種類があり、優秀になってきているということと、まずはシャンプー選びに興味をもっていただきたいという思いがあるからです。自分で成分をみて選んだシャンプーがどんな使用感なのか、もっと自分に合ったシャンプーはないか?など、少しでもあなたの髪を美しくするキッカケになれば嬉しいです。
- 危険な市販シャンプーとは地肌や毛髪にトラブルを引き起こしやすい成分が配合されているシャンプーのこと
- 少し前の市販シャンプーの鉄板配合は【ラウレス硫酸Na+コカミドプロピルベタイン】
- アミノ酸系シャンプーは洗浄力が弱いが、頭皮トラブルを引き起こしにくく幅広い方におすすめできる
いかがでしたか?//
ドラッグストアに行った際には本日ご紹介した知識を活かしてシャンプー選びを楽しんでください!